【レビュー】2015年上半期に読んだ本たち(後編)

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前編に続き、後編にいきます。

<前編の記事はこちら!>

【レビュー】2015年上半期に読んだ本たち(前編)

「執事だけが知っている世界の大富豪の58の習慣」

この本には58の大富豪の習慣が書かれていますが、それらの習慣はみなバラバラで、一般の人の行動指針となるようなものではありません。

それはこの本の「はじめに」でも書かれていて、そこに共通するのは「人生を全力で楽しむ」ことだと著者は言っています。

私がこの本を読んで感じたのは、人生を楽しむための必要条件は「自由である」ということです。

ここで言う自由とは、「好きなことが出来る」という意味ではなく「常識にとらわれない」「自分の頭で考える」「他人(世間)に流されない」(他人の意見は参考にはするが)という意味です。

この本に書かれたいくつかの習慣を見ると、まさにそう感じるものがあります。

つまり、自由であり自分の興味のあることにとことんのめり込んでいけば人生を楽しめる。

そして人生を楽しんでいる人の中から大富豪が生まれる、ということなのだろうと思います。

もちろん、自由で人生を楽しんでいて大富豪になれない人もいます。

でも人生を楽しんでいる人はその時点で後悔のない良い人生を送っているので、たぶん大富豪になれるかどうかということはそれほど重要ではなく、単なる副次的な結果に過ぎないのではないでしょうか。

<関連記事>

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ココロのライフハックの原点になった本! もっと自由になろう!!

「イーロン・マスクの野望 未来を変える天才経営者」

スティーブ・ジョブズを超えると言われ、世界が注目しているイーロン・マスク。

彼は環境破壊の進む地球から人類を救うために、電気自動車や太陽光発電などの事業を次々と成功させ、さらには人類の火星移住計画に着手している。

大学では物理学を学んでいたためか、彼の言葉は非常に現実的で真に迫るものがあります。

このブログでも過去にイーロン・マスクの言葉を紹介しています。

<過去記事はこちらのリンクから>

なかなか行動できない人に送る、君の背中を押すラリー・ペイジとイーロン・マスクの言葉

この本は彼の経営手法を学ぶというより、これまでの失敗を含めた過去の経歴から「どんなことがあっても絶対にあきらめない」というメンタルの強さを学べる本だと思います。

「How Google Works (ハウ・グーグル・ワークス) ―私たちの働き方とマネジメント」

「いまや企業の成功に最も重要な要素はプロダクトの優位性になった」

Googleが次々と優位性のあるプロダクトを出し続けるために行っていること、その考え方などが詳しく紹介されています。

とても内容の濃い、読み応えのある本です。

ちなみに、過去にこのブログで紹介したGoogle創業者の1人であるラリー・ペイジが序文を書いていますが、それがまた秀逸でした。

<ラリー・ペイジに関する過去の記事は以下リンクから>

自己価値感欲求を手放して資源の無駄遣いをなくそう!心理学は人と地球を救えるのか?〜Google創業者ラリー・ペイジの言葉から考えたこと〜

なかなか行動できない人に送る、君の背中を押すラリー・ペイジとイーロン・マスクの言葉

「仕事で結果を出す人はこの「きれいごと」を言わない!」

この本の著者は3万人以上のビジネスパーソンに会い、「仕事で結果を出す人」「仕事が速い人」「収入が高い人」に共通する仕事のやり方を分析しました。

そして、出来る人と出来ない人の差は個人の能力の差ではなく「結果につながることを厳選して、集中してやる」かどうかだと言います。

仕事に関する作業のうち9割はムダな作業です。これらは結果に結びつきません。

しかし、多くの人はこの無駄な作業を延々と行い、時間とエネルギーを浪費しているのです。

なぜそんなことをしているのか?

それは、今の日本の社会には実情にそぐわない体裁だけを整えた作業があまりにも多く、しかもそれが「常識」として強制力を持ってしまっているからです。

著者はこれを「きれいごと」と表現しています。

この本では「きれいごと」のよくあるパターンとそこから抜け出す方法を紹介しています。

「ジョナサン・アイブ」

一般的にはあまり有名ではないかもしれませんが、ジョナサン・アイブとはアップルでiMac、iPhone、iPad、MacBook Airなど数々のプロダクトデザインを手掛けているカリスマデザイナーです。

この本では、彼のこれまでの経歴やアップル入社後の活躍や開発における苦悩などが詳しく紹介されています。

この本を読むと、「外観だけを繕うのはデザインではない」という彼の言葉の本質が良く分かります。

また、シンプルなデザインを実現するためには途方もない試行と労力が必要なことが実感できます。

アップルの製品のデザインに興味を持った人はぜひ読んでみることをおススメします!

「Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学」

上で紹介した「ジョナサン・アイブ」と同じく、アップルのデザイン哲学に関する本です。

著者のケン・シーガルは、スティーブ・ジョブズと12年間ともに働いてきた人物で、アップル以外にもデルやIBM、インテル、BMWなどとも仕事をした経歴を持つ広告代理店のクリエイティブ・ディレクターです。

彼の「シンプル」にすることへのこだわりは並大抵のものではなく、この本を読むと「シンプルをとことんまで追及する」ということがどういうことなのかが良くわかります。

「シンプルに考える」とは、「簡単に考える」こととは全く違います。

考えが浅いと物事はどんどん複雑になっていきます。

シンプルにするには考えうる全ての可能性を想定して、そこから共通点を見つけたり、1つ1つ丁寧に検証しながら削っていくしかないのです。

私はこの本の中で特に次の2つの言葉が印象に残りました。

「シンプルであることは、複雑であることよりも難しい。物事をシンプルにするためには、懸命に努力して思考を明確にしなければならないからだ。だが、それだけの価値はある。なぜなら、ひとたびそこに到着できれば、山をも動かせるからだ」

「シンプルというのは、複雑さの皮を一枚一枚はがしていくことによって、本当に必要なものだけを残していくもの。」

<前編の記事もどうぞ!>

【レビュー】2015年上半期に読んだ本たち(前編)

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