自分の行動を制限しているのは環境や他人ではない
自分の行動を制限しているのは環境や他人ではない。
他でもない自分自身の間違った思い込みだ。
間違った思い込みが無用な感情を生み出し、その感情が自分の行動を制限してしまう。
前回の記事で間違った思い込みを修正するための第一歩として、「感情を客観的に分析する」方法を書いた。
今回は、自分の間違った思い込みを修正するためのヒントを書いてみたいと思います。
まず、一番大切なことは、
「自分の思い込みを修正出来るのは自分だけ」
ということを受け入れることだ。
自分の思い込みを修正出来るのは自分だけ
もちろん、間違った思い込みは他人(ほとんどは家族や親)が原因で作られる。
そして、それらの思い込みは何年も何年もかけて何層にもわたる地層のように自分の頭の中に蓄積される。
そして、地層が古くなって下に埋まれば埋まるほどその思い込みは自分でも意識できなくなっていく(意識はできないが、感情に及ぼす影響は逆に大きくなる)。
つまり、自分の行動を制限している思い込みが作られたのは自分の意思でも自分のせいでもないのだ。
しかし、それを修正するのは自分でしかできない(他人が修正するきっかけを与えることはできるが、実際に修正する作業は自分でしか行えない)。
ここがポイントだ。
他人はいとも簡単に自分に間違った思い込みを埋め込むことができる(特に子供に対して)。
しかし、それを解除するのは自分にしかできない。
自分の思い込みを修正するために、いくらそれを埋め込んだ人間を責めてたとしても何の意味もない。
逆に言えば、間違った思い込みはそれを誰が埋め込んだかに関係なく、自分で100%修正することが可能だということだ。
他人を責めるのは時間の無駄!
これは朗報だ。
それがわかれば他人を責めるなんて時間の無駄はやめて、自分の思い込みの修正に注力すればいいだけだ。
ただし、思い込みを修正する作業は簡単ではない。
自分の中に次々と湧く感情を客観的に分析して、その感情の元となる思い込みを見つけ出し、その思い込みが本当に正しいのかを冷静に、そして論理的にじっくり考える。
主な思い込みを修正するだけでも数年かかる場合もある。
とにかく時間と根気のかかる作業だ。
私の場合は、心理学や哲学など大量の本を読みながらそれらを参考にすることで、なんとか作業を進めることができた。
そして感じたことや考えたことを全てノートに書き出して記録した。
書くという行為は、モヤモヤとした考えを言語化することで曖昧さをなくし、ハッキリと意識上にあげられるので、このような作業には最適だと思う。
大量の本はもう処分してしまったが、書いたノートは今でも本棚いっぱいにたまっている。
そしてこの作業は今でも習慣として続けているのでノートは増え続けているが、これまでに多くの思い込みを修正することができたと感じている。
それを続けた結果、ストレスがなくなった!
今からすると、昔の自分はなんてくだらない事で自分の行動を制限していたのだろうと思う。
今は昔のようなストレスもなく、やりたいことをすぐ行動に移せるようになってきた。
そして行動することで人生を自分の足で進んでいる実感を持てるようになってきた。
そうなって気付いたことが一つある。
間違った思い込みから来る制限を取り除き、ある程度自由に行動出来るようになると、環境がどうであろうと、周りの人が何を言い、何をしようとストレスがほとんど発生しないようになるということだ。
自分が自由に行動できないから、周りの状況に自分の人生が左右されているように感じてしまうのだ。
今では、ストレスを感じると逆に「まだ自分の中に自分の行動を制限している思い込みがあるかも」とすら考えるようになってきた。
そうして見つけた思い込みを修正すればするほど自由になりストレスはどんどんなくなっていくように感じるので、この考え方は正しいのだろうと思う。
価値ある作業
このような作業はとても大変だが、一度しかない人生をより良くするためには大きな価値がある作業だと思う。
そしてその作業は年齢に関係なくいつでも行うことができるのだ。
おすすめ本
最後に自分が間違った思い込みに気付いて、それを修正するときに参考になった本を紹介したい。